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【感想メモ】 灼熱の卓球娘 第1話感想 校門とネット、2匹のスズメ、入江監督の演出の妙 【2016年秋アニメ】

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 入江泰浩監督とキネマシトラスの原作モノアニメ。

 とにかくよく動くし面白い。フェチズムに溢れた描写も見事としか言いようがない。汗で服の色が変わる表現からオープニングやエンディングのかわいらしさなど、今期でも群を抜いた出来だと思う。なんとなく『この素晴らしい世界に祝福を!』で見せた菊田幸一さんのキャラクターを思い出した

 あがりちゃんの内面描写や、ムネムネ先輩が1年生がこよりちゃんに負けた段階で勝負を挑むことで既存の部員を守ってるようなところなど、パット見てかわいらしい絵柄からは想像もできない人物描写に度肝を抜かれた。

 テンポも良く、卓球戦の演出はさすが取材しただけあって、俯瞰のアングルから低めのポジションまで色々な工夫がされている。また作画もすごく印象的で、ラリーは丁寧に仕上げた動作を複数回使うなど省エネとクオリティアップが両立しているのがすごい。

 故・出崎監督を思わせる最後の止め絵演出からピンポン玉がラケットに当たる繰り返される演出まで、積み上げられてきたアニメーションの技術が現代でもやはり面白いく見えるのに驚嘆する。

 制作のキネマシトラスくまみこでも出崎さんの演出をやってたと思うけど、最近特に好きなスタジオさん。

 エンディングのマカロンやコラージュ系の実写演出も丁寧。

 オープニングのカメラで撮っていることを示唆するような枠組みのメタっぽいエフェクトも面白い。あと黄色いシャツを着たライバル校のキャラが次々に出てくるところは圧巻の出来栄えだった。

 見たところメインキャラクター全員が髪留めを使っていてカラフルな髪の色に一段と深みとアクセントを加えている。

 演出で特に印象に残ったのは、校門と卓球のネット、二匹のスズメとあがりちゃんこよりちゃんが相似形になっている演出。校門の上で等身大のこよりが泣いているけれど、このあとの卓球台のネットもピンポン玉にとってはこよりのように越えなければならない校門だったという素晴らしい演出。大小が逆転して相互に質感が加わっている。ドヤ顔のあがりちゃんが恍惚とアイドルのような自分に浸っているときのピンポン玉が顔になるのはここにもつながる仕掛けだろうか。どんな関係なのかわからない2匹のスズメも、あがりとこよりが向かい合っていくことを示唆しつつ、ライバルであり友になるような印象を与えてくれる。こういった無機物と自然、現象を心象や作品総体で見たときの文学的な表現として演出された入江監督に僕はすごく惚れてしまった。

 いちおしはムネムネ先輩かな。まだたった1話なのに本当に面白くて素敵な作品。

 

[入江監督インタビュー]

akiba-souken.com

[TV公式サイト]

syakunetsu.com