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Mental Sketch: stylos

アニメの考察とか感想とか書いていくかも

【感想メモ】 シャフト『3月のライオン』 第1話 メモ、永井豪氏と今作、宗谷名人=富士山【2016年秋アニメ】

2016年アニメ アニメ考察 感想メモ

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[キービジュアルの宗谷名人と宝永山を抱えた富士山]

 まずはキービジュアルから、宗谷名人の肩に若干のズレがありますが、これは間違いなく富士山だと思います。日本の最高峰として君臨する名人を富士山に見立てたキービジュアルは本当に良いと思う。北斎が好きで桜と富士山の好きな新房監督らしい。あとやっぱ『ニセコイ』でも原作のタッチを忠実に再現されてたキャラクターデザイン・杉山延寛さんがすごすぎる。

 

 第1話はもう何回も見てるけど書きたいことが多すぎて、本編の内容はひとまず置いとくしかないですね。まずはスタッフさんのメモから。

 一部では魔法少女まどか☆マギカの黒幕とも噂されるアニメーションプロデューサーの岩城忠男さんが今回は5年ぶり?に参加されている。まどマギで『serial experiments lain』と『イーハトーヴ幻想 Kenjiの春』岸田隆宏さん、『魔法少女隊アルス』の芦野芳晴さん、『電脳コイル』の笹木信作さん、11話のマッドハウスグロス回の伊藤智彦さんなどいずれもマッドハウスとゆかりのある方々が参加されているけれど、今回もスタッフさんが注目です。

※引用した作品はほんの一部です。

 EDの中村亮介さん、『灰と幻想のグリムガル』最高に良かったなあ。前述の伊藤監督もA-1で仕事をされてるけれど、中村亮介監督もマッドハウス出身でA-1で仕事されてる。原画に『シュタインズゲート』監督の浜崎さんがいらっしゃってびっくりした。

 どうやって処理してるんだろうと思うような絵画のようなオープニングは浅野直之さん。『スペースダンディ』、『おそ松さん』、『ピンポン』でも活躍されてる方。どれも見てました。タイトルとマッチしたオープニング音楽も最高でため息が出るような出来でしたね。

 劇伴は橋本由香利さん。フランス語?の挿入歌で主人公が開始数分喋らない演出をサポート。1話だけでも丁寧に仕事をされてるのが伝わってきたなあ。

 美術監督の田村せいきさんは『けいおん』の美術監督、新房監督によると作品によって違う背景を仕上げられる点が良いらしい。確かに参加されてる作品で色が違う。まさにプロですね。

 そして『とんがり帽子のメモル』、『楽しいムーミン一家』、『天使のたまご』の名倉靖博さん。新房さんが天才と形容するほどの偉人だよなあ。『銀河鉄道の夜』、『メトロポリス』と、杉井ギサブロー氏やりんたろう氏と仕事をされてて、今のシャフトと合致しているところはすごくあるんだけど、一時期からシャフトでの仕事が増えてるのはどういった経緯なんだろう。もはや席があるレベルだと思うのだけど。僕こういう情報は疎いので不思議です!

 

 第一話のコンテは笹木信作さん、演出は岡田堅二朗さん。

 笹木信作さんはシャフトでエースコンテマンって位置なのかなあ。いつも本当に

 心に残る回のコンテをされてる。

 続いて岡田堅二朗さん。個人的におとこ祭りさんこと宮本幸裕さんや伊藤中村両氏

など比較的若い演出家さんと同じぐらいの重みで名前を覚えつつある方。1話本当に良かったなあ。物語シリーズで名前をお見かけすることがあったけど、個人的には『ニセコイ:』2話での鶫ちゃんの回のコンテ・演出両方をやられた回で心を撃ち抜かれた。鶫ちゃんの心が折れるときの印象派の絵画のような演出。燃え上がるような火と切れ味のある動きをする影のコントラスト。ああ天才だ、と。3月のライオンの月明かりを望むシーンでの月を包んでいる光のタッチも岡田堅二朗さんっぽい。そういえば『このすば』の菊田さんも2話には参加されてたと思う。かわいいほにゃーっとしたお口。

 ジブリ出身ベテランの絵コンテ笹木信作さんと初シリーズディレクターの演出・岡田堅二朗さんの織りなす『3月のライオン』1話は一服の名画を見るたような感覚になった。

 このような多くのスタッフさんを統合する新房監督の手腕が見事なのだけど、新房監督については『まどマギ』での多層構造の確立や詩的ながらカッチリして地に足がついていて、それでいながらイヌカレーさんのようなデザイナーさんお仕事を効果的に挿入していく(ちなみに『コゼットの肖像』でのokamaさんや『物語シリーズ』のウエダハジメさんなど、『まどマギ』以前からされている新房節、今回は名倉さんと田村さんがあたるかもなあ)、作品全体を俯瞰しながらの総合演出で、語るのがすごく大変。ぶっちゃけていうとスタッフさんにどこまで説明されてるのかわからないが、できあがるスタイリッシュな作品と違って単純に高度で難解なのです。新房監督に限らず、シャフトの演出家陣について、ブレヒトと異化作用と演劇論とゴダールや小津映画、ジブリ高畑勲監督と軌を一にする部分とか、たぶん専門家の方が1冊書いても足りないんじゃないだろうか。個人的には誤解されてる部分が多いので、丁寧に説明していくしか無いんだろうなと考えてます。

 

 結局、猫ちゃんの動きとか文字演出、電車内のポスターに見られるプライドと警告など具体的なことには触れられずにここまで書いてしまった。

 能書きはともかく、何度見ても、羽海野チカ先生原作、新房監督シャフト制作の『3月のライオン』1話は本当の本当に面白い。

 

 最後に忘れないうちに一個だけ、影やバラのようなものに主人公の零くんが磔になりそうになる演出、あれは『コゼットの肖像』、『ソウルテイカー』の『デビルマン』風磔だよなあ。

 そういえば『デビルマン』の永井豪さん、たしか3月のライオン激推しだったような。不思議な縁だなあ。『まどマギ叛逆』つながりで、町山さんの番組で永井豪さんと虚淵さんの対談があるとかないとか聞いたような気がするけど、いつか新房監督と対談してほしい。